【聖句】
地と、それに満ちるもの、
世界と、そのなかに住む者とは主のものである。
(旧約聖書・詩編24編1節)口語訳
【黙想】
生まれたばかりの教会が、
はじめて権力者による迫害に遭遇し
「金輪際イエスの名によって語るな」と警告を受けたとき。
小さく、力のない彼らは、一つところに集まって祈りました。
そのとき祈りは、
主に向かって次のように呼びかけることから祈りをはじめました。
主よ、あなたは天と地と海と、
そして、そこにあるすべてのものを造られた方です。
わたしはこの祈りのスケールに圧倒されます。
小さく力ない彼らが、今、
万物の造り主、全宇宙の主権者に向かって祈っている!
現実に埋没して、
目の前の権力者たちに睨まれながら、
縮こまって祈るのではありません。
頭をあげて、すべてに勝る権力者、絶対的主権者に向かって心を高くあげる。
ここに、祈りの勝利があります。
「何を祈るか」よりも大切なことがあります。
そう。「だれに祈るか」です。
今日の聖句も、祈りの際しばしば思い起こすべき御言葉です。
地と、それに満ちるもの、
世界と、そのなかに住む者とは主のものである。
縮こまりそうになる時、
不安や恐れに取り囲まれているとき、
だからこそあなたは顔をあげる。手をあげる。
そしてこう祈りはじめる。
主よ、地とそこに満ちるものはあなたのもの、
世界と、そのなかに住む者とはすべて、あなたのものです。
大きく祈る。
大きな方に祈る。
マッチ箱のような小さな部屋の中で、
全宇宙の造り主に向かって祈ることができる。
その時あなたは、
計り知れないほど大きな神の御手のうちにいる自分を見いだす。
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