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執筆者の写真元気牧師

8月6日(土)



【聖句】


どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。

何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、

求めているものを神に打ち明けなさい。


(新約・フィリピ4:6)



【黙想】


気づきましたか?

この聖句は、おすすめ、ではありません。

「命令」なんですよね。


だから私たちは、

言われたとおりにしなければなりません。


いろいろ細かいことを考えずに

その通りにやってみる、ということがとても大切なのです。


やってみると、分かる。

御言葉ってそういうシステムになっていることが多いんですよね。


そして主のご命令には、

必ずと言っていいほど、約束が付いています。


今日の聖句にも、すばらしい約束が付いています。

…そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、 あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。


この聖句を巡って思い出される人物がいます。


かつて南ユダ王国にヒゼキヤという王がいました。

25歳で王となり、29年間エルサレムで王位にありました。

彼は父祖ダビデが歩んだように主の道を歩み、

主の目にかなう正しいことを行った王でした。


しかし彼の治世は平穏無事なものではなく、

アッシリアの王センナケリブによる攻撃が激化していた時代でもありました。


聖書を読んでみると、

センナケリブの使者は、

本当に耳をふさぎたくなるような侮辱、脅迫の言葉の雨を

王や民に浴びせ続けています。


たかが人間の言葉ですが、

繰り返し繰り返し、

「ヒゼキヤが言っている神は無力だ」

「王に騙されるな」

「わたしに降伏すれば、肥沃な素晴らしい地に連れて行ってやろう」

「お前たちは本当に勝てると思っているのか?」

…こんな類の言葉を聞かされ続けたのです。


ほんとうに精神的に堪えただろうと思います。


そんなあるとき、

ヒゼキヤのもとに敵からの書簡が届けられました。

その手紙にはこう記されていました。

お前が依り頼んでいる神にだまされ、エルサレムはアッシリアの王の手に渡されることはないと思ってはならない。お前はアッシリアの王たちが、すべての国々を滅ぼし去るために行ったことを聞いているであろう。それでも、お前だけが救い出されると言うのかわたしの。先祖たちはゴザン、ハラン、レツェフおよびテラサルにいたエデンの人々を打ち滅ぼしたが、これらの諸国の神々は彼らを救いえたであろうか。ハマトの王、アルパドの王、セファルワイムの町の王、ヘナやイワの王はどこに行ったのか。

正直、説得力のある言葉だと思います。

アッシリアのセンナケリブによって滅ぼされた町、国、王たちを列挙し、

「お前とお前の国とて同じことだ」と言うのです。


この時、ヒゼキヤ王はどうしたでしょうか。

ヒゼキヤはこの手紙を使者の手から受け取って読むと、主の神殿に上って行った。ヒゼキヤはそれを主の前に広げ、主の前で祈った。

ああ、このときのヒゼキヤの姿!

彼は、自分をひどく傷つけられた手紙を破り捨てることも、

引き出しの奥にしまい込むことも、

他の誰かのところに持っていくこともしなかった。


彼はそれを、主の前に広げて、祈ったというのです。


主にこれを読んでいただく。

主にこれを知っていただく。

そして、祈りを注ぎ出す。

そして、主による平安をいただく―。



ほら、今日の聖句が立ち昇ってきます。


どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。 何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、 求めているものを神に打ち明けなさい。 そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、 あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。


【小さな祈り】

※ヒゼキヤ王の祈りの冒頭の言葉を記します。

続けて、あなたが今、主に知っていただきたいこと、

ご覧いただきたいことを打ち明け、祈ってください。


イスラエルの神、主よ。

あなただけが地上のすべての王国の神であり、

あなたこそ天と地をお造りになった方です。

主よ、耳を傾けて聞いてください。

主よ、目を開いて御覧ください。

アーメン。


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