【聖句】
もしまた呼びかけられたら、
「主よ、お話しください。
しもべは聞いております」と言いなさい。
(旧約聖書・サムエル記上3章9節)
【黙想】
教会学校幼稚科の礼拝前。
三歳の女の子が
いつも先生がお話するときの椅子に座り
聖句カードを見せながら、
先生みたいにお話をしていたそうです。
その子が礼拝の中でささげるお祈りは、
普段一緒に生活している先生の言葉遣いにそっくりです。
・・・その女の子が、
どことなく絵画の「幼きサムエル(上の画像)」に似ているのです!
あらためて思います。
「きく」ということの大切さと、重み。
視力とは異なり、
赤ちゃんの聴力は
母親のお腹の中にいるときから
すでに発達し、
お腹の中で聞いていた母親の声は、
生まれた直後から認識しているそうです。
そして人が死にゆく際、
最後に残るのが聴力であるとも言われています。
サムエルが生まれた頃のことを
聖書は次のように言っています。
そのころ、
主の言葉が臨むことは少なく、
幻が示されることもまれであった。
(3章1節)
これは主が口をつぐんでおられたというより、
むしろ人々のほうに
神の言葉を聞く備えがなかった
ということなのだと思います。
何を祈るか、
神様に何をどう言おうか、
ということばかりに心を用いていて、
神様の言葉を「聞く」ための心の備えって
案外、忘れがちなのではないかと思います。
「神様は全然語りかけてくださらない」と
私たちはつぶやくかもしれません。
でも本当は、
神様はいつでも語りかけて
くださっているのかもしれません。
人は、神の声を聞きとって安心し、
神の言葉を聞いて生きていく、
そういうものとして造られました。
だから神様に自分の話を
聞いていただくのと同じくらい、
いやそれ以上に、
神様のお話を聞く、
神様のお言葉を聞くことを
求めたい。喜びとしたい。
そんなの無理!
声なんて聞こえない!って
ピシャッとシャットアウトしないでください。
神様はあらゆる方法で、
あなたに語りかけてくださいます。
だから祈りましょう。
あの子みたいに。
サムエルみたいに。
【小さな祈り】
主よ、お話しください。
わたしは聞きます。
あなたの心を聞かせてください。
あなたのお話をしてください。
あなたが掘り抜いてくださったこの耳は、
あなたの御声を慕い求めています。
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*あなたの言葉で祈りましょう。
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アーメン。
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